8月9日（水）、旭町民センターで行われた令和5年度美咲町教育委員会旭支所開催の生涯学習講座「地元が生んだヒーロー岸田吟香」に、町内外から約20名が参加した。
講座は、美咲町立旭学園（小中一貫校）の為国祐輔先生を講師に迎え、まず渋沢栄一、岩崎弥太郎、伊藤博文の関係について、受講生に問いかけることから始まった。
吟香こと幼名辰大郎は、眼科医ヘボンと出会い人生が一変、日本で初めて製造販売した液体目薬や日本で初めて発刊された民間新聞など、パワーポイントを駆使し講義がなされた。
特に、江戸に出る前、津山藩士から竹絵（墨絵）を学んでいたことで中国文学者らに人気を博したこと、慈善事業にも力を入れ盲亜学校の創設や丹波（現丹波市）に孤児救済の施設を造った大野唯四郎を応援するなど、新しい事実も伝えた。
為国氏は、江戸に出て昌平黌で学んだ吟香、その学校跡地（東京）に出向き写真を撮るなど、また山�ｱ公民元旭町長が中国上海に開校した東亜同文書院の卒業生（第43期卒）だったことから、吟香記念館の建設に繋がったとも話された。
終わりに、当講座を主催した旭総合支所の富田康子さんは、先生の話しかけるような口調と映像で、吟香の前向きな精神や思いやりの精神を学んだ。受講生の皆さんから、よかった、よく理解できたと話していたことが印象に残ったと話していた。