孤児救済は、岡山県においては石井十次(1865-1914)が有名だが、それ以前、兵庫県氷上郡葛野村上新庄(現丹波市氷上町)に大野唯四郎(1839-1883)という人物がいた。
大野は私財を投げ打ち棄子や孤児の救済活動を行った人で、明治8年に井上三登治らとともに大坂に孤児収容施設愛育社を創設、同じく12年下竹田村に「愛育堂」を創設した。明治16年事故にあい道半ばでこの世を去った。45歳だった。
現在、丹波市において児童福祉の先覚者として称えられているが、本年4月16日(土)丹波市・ライフピアいちじまで、市島町史実研究会副会長の青木正文氏が、「大野唯四郎日記を読む」と題し行った講演会の様子とともに吟香と大野の関係を紹介する。
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