岡山県北情報⇒
鮮やかな姿に蘇った「夕焼けの像」

9月10月2度にわたり本格的な修復作業にあたった布下満画伯の関係者からメッセージが届いたので紹介します。
布下画伯は苗字は違いますが、岸田吟香の芸術的才能を受け継いだ画人の一人です。
「夕焼けの像」修復にあたって
布下満先生は、昭和35年、新任教師として旧久米郡久米町立格致中学校に赴任し、美術を教えると共に美術部の顧問として指導にあたられた。
昭和40年に完成した格致中学校と美術部で共同制作した兄弟像(夕やけこやけ)が画集「絵をかいて40年・あ・し・あ・と(2000年12月発刊)」に掲載されている「夕焼けの像」である。
格致中学校は、昭和42年に秀実中学校と統合し久米中学校となり現在の地に移り、この像も移転されて中庭に設置されていた。
以来、中学校のシンボル的存在として生徒たちを温かく見つめてきたが長年の風雪に耐えながらも痛みが激しく、平成14年に一度修理を行っていた。その後、校舎の大改修により校門のそばに移転されたが、最近破損が目立ち存続が危ぶまれていた。
この様子を知った当時の美術部部員であり地元で建設業を営む水島俊光さんが、2年前恩師の布下先生に現状を伝え、機会があれば是非修理をしていただきたいとお願いしていたところ、この度の運びとなった。
作業は、足場など水島さんが全面的に協力し、また当時の教え子たちが駆け付けお茶の接待をするなど、55年ぶりの再会にほのぼのとした時間が流れた。
また、作業を目にした久米中学校の生徒たちも関心を寄せ、三代にわたり生徒たちを見つめてきた「夕焼けの像」の歴史に改めて触れる機会となった。為国祐輔(美咲町小原)

○○○○
画集「NUNOSIA MITSURU」自費出版⇒....

- - - -
- - - -
- - -
- -
-
岡山県北情報掲示板 mail:info@owow.jp