|
本年は、播磨町出身のヒコと美咲町出身の吟香らが日本初民間邦字新聞を創刊してから160年、これを記念して11月23・24日、昨年に続く第二弾「岸田吟香&ジョセフ・ヒコ展」が行われた。
初日は、吟香実弟の末裔・布下満画家(総社市在住)から美咲町に油彩画『植える人』が寄贈され、また吟香に指導を受け孤児救済「丹波愛育堂」を創設した大野唯四郎研究家・青木正文氏(丹波市在住)の講演も行なわれた。
まず、開会式には青野高陽美咲町長をはじめ黒瀬堅志教育長、水野洋子兵庫県播磨町郷土資料館長も同席し、また吟香研究の第一人者・武庫川女子大学の山口豊教授やジョセフ彦記念会の堀千枝子会長、稲垣滋子副会長、久野マリ子名誉教授も東京から駆けつけていただいた。
翌24日は、地元旭学園の小学3年生が地域学習会で研究した「町の偉人・吟香像」を、美作大学児童文化研究部、伊藤さんらによる紙芝居「すごいぞ!岸田吟香」が発表され聞く人を魅了した。
終日行われた展示会は、播磨町郷土資料館やジョセフ彦記念会からの資料「漂流記(ヒコが日記をもとに口述し、吟香らが筆記して作った木版書)」や「ヒコとヴァンリードのガラス板写真」など初めてお目にかかる資料、吟香が江戸に出るきっかけとなった坪井下の大庄屋・安藤善一、吟香が一時帰省し脚気を治した齋藤玄隆医師、江戸に向かうとき父秀次郎を説得した妹壽の嫁ぎ先・光元家、昭和26年「先駆者・岸田吟香」を出版した杉山栄氏の保存資料なども披露された。
特に、布下氏の個展は小規模だったが親族や教え子が場を盛り上げていただき、併せて画家でコレクターの高木巧治氏(津山市在住)のコーナーも併設されるなど終日にぎわった。
来場者は、2日間で延170人に達したが、真庭市から来た菱川裕司さんは、「孤児救済の話を聞き、こんなところへも吟香は関与していたのか、吟香の偉業が『朝ドラ』にならないか。」などと話していた。
|