久米郡中部霊場会(松本登会長)では、3月17日〜20日までの4日間にわたり恒例の霊場巡りを行った。
今年は、第47番札所「巡礼堂」(津山市八社)を出発し美咲町〜久米南町〜津山市と巡り、春分の日の最終日に同八社の第86番札所「小滝堂」で終わるコースで行われ、同行二人の白衣を身に纏ったお遍路13名が参加した。
三寒四温とか、三日目の19日は真冬に逆戻りしたかのような天候となったものの各札所で地域の皆さんにお接待していただき、特に最終日には46番札所「秋實堂」(津山市福田下)で甘酒の接待もあり元気をいただいた。
そして、第86番札所「小滝堂」(津山市福田上、森次康正世話人)で打ち止めの儀式「柴燈護摩供」が行われた。
午前11時、大勢の見学者が見守る中、興禅寺住職・芝原秀峰導師により願文が読み上げられ、各作法により護摩壇に火が放たれた。
炎々と燃える護摩壇、強風にあおられ炎やや煙の行方がわからず右往左往する見学者、ビクともしない導師、その対照的な姿が見え隠れする中で、再頂点に達したとき一同読経、最後の作法が行われ幕を閉じた。
この古式ゆかしく行われた柴燈護摩供、終わりに津山市議会議員の金田稔久氏よりお礼のご挨拶があり全てが終了した。
この行事を孫とともに見学に来た地元の某女性は、「25年ぶりに行われた柴燈護摩、大変懐かしかった。」などと話していた。
※中部霊場巡りは、番外合わせて107札所を巡るものです。近年人口減少と世話人の高齢化により放置したままの霊場もありますが、訪問した際には、必ず般若心経を唱えそれぞれのご本尊と弘法大師様に手を合わせています。(2025.3.20久米郡中部霊場会)
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