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冊子「父岸田劉生・愛蔵版」出版

○○○○ 令和3年(2021)5月、生誕130年を記念して「父岸田劉生・愛蔵版」が、中央公論新社から発刊されている。
この冊子は、中公文庫版『父岸田劉生』(6刷2020年5月)を底本に、新たに随筆4篇及び書き下ろし解説「岸田麗子―『麗子像』の先へ」など増補し劉生の人生を紹介している。著者は、今は亡き劉生の長女・岸田麗子、昭和37年に初版しているが、序文も当時のまま武者小路実篤が、「この本を読まずに劉生のことを知ろうとする人は・・・」と記している。
劉生は、38年の短い人生だったが目に入れても痛くないほど麗子を愛し、麗子をモデルに「麗子像」など多くの絵を残している。
巻末には、麗子の子で現在活躍中の画家・岸田夏子も、「劉生の美」証言者として母の魅力について語るなど、劉生を知るうえで貴重な一冊といえる。

著者紹介
・岸田麗子 1914年(大3)、東京生まれ、劉生の長女。画家。父死後は武者小路実篤を慕い「新しき村」演劇部に入る。1962年(昭37)没。享年48歳。 ・岸田夏子 1940年(昭15)、和歌山県生まれ、 画家、母は岸田麗子。東京藝術大学絵画科卒業。尾道白樺美術館館長や清春白樺美術館館長を歴任。

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