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書籍「日本の近代科学と菊池家の人びと」紹介!

○○○○ 「―前略― 日本における近代科学の黎明期に、菊池家の人びとがいかに重要な役割を果たしてきたかを、少しでも多くの人に知っていただければと思います。」と著者・平城元(ひらきはじめ)は冒頭で述べている。
みなさん、1949年ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士(1907-1981)は、一度は聞いたことがあると思いますが、同じ物理学者で菊池正士(きくちせいし)という人物をご存じでしたか。
正士は、備中国阿賀郡下呰部村(現真庭市下呰部)で生まれた菊池秋坪(しゅうへい)の孫にあたります。秋坪は、津山に出て漢学を学び、江戸に出ますが、更に大海を渡り西国で科学の知識を学び、それを菊池家の人びとに伝えました。
この冊子は、日本の科学革命に貢献した洋学者で秋坪の志を受け継いだ次男「大麓」、孫「正士」親子三代にわたり、学び育てていった熱い思いが込められた一冊となっています。
なお、ここに出てくる「菊池秋坪」は、津山に出て箕作阮甫の三女「つね」と結婚、養子となり箕作秋坪と改名しましたが、この秋坪こそ岸田吟香を世に送り出した人物であります。
この冊子には、秋坪が吟香をヘボン医師に紹介したことやヘボンが編集していた和英辞典「和英語林集成」に関わったことなども紹介されています。 ●出版の案内
・発 刊 2019年3月10日(初版) 2020年4月19日(第2版)
・発行者 平城 元
・発行所 株式会社オーエム
A著者紹介
 平城 元(ひらき はじめ) 1954年 岡山県上房郡北房町下呰部(現真庭市下呰部)生まれ。

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