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「わたくしは、数年前吟香の生誕地に立つことができた。この時の体験こそ、わたくしが岸田吟香出傳を書くきっかけになったのである。もし吟香の生誕地に立つことがなかったら、本書は生まれなかったにちがいない。」と、あとがきに記した著者は長年岸田吟香を研究している山本巖氏。
この書籍は、序章から第八章までの九章に別れ、序章の「岸田吟香の発見者」から「作州時代の吟香」、「江戸の吟香」、「上海の吟香」、「幕末・維新の吟香」、「上海楽善堂」、第八章の「晩年の吟香」まで、吟香の生涯を綿密に纏めた超大作である。
吟香研究家はもちろん、文字も大きく誰にも読みやすく纏められており、特に表表紙のデザインは、早く読んでほしいと誘われるほどワクワク感がある。
①出版の案内
岸田吟香は、2023年4月に生誕190年を迎える。岡山県美咲町生まれ、幕末・明治期に目薬の製造・販売、日本初の邦字新聞を発行するなど実業家、ジャーナリスト、教育家、慈善家として活躍した偉人。吟香傳は、A5判320ページ上製本仕上げ定価3300円（税込）。
・発 刊 2022年11月30日
・発行者 荒木裕子
・発行所 日本文教出版株式会社（岡山県）
（電話086-252-3175、FAX086-252-2350）
②著者紹介
山本 巖（やまもといわお）
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